今度は小さな女の子

このひとつ前は、車から出ている煙か湯気か、みたいな
話でしたが、今日のはもうちょっと形のあるお話し。

夕方、薄暗くなってきた辺りだったから…
7時すぎくらいだったと思うんだけど、片道3車線の
大きな通りを走っていた時、私は真ん中の車線を
走っていて、ふと、歩道(道幅4~5mある広さ)を
嬉しそうにスキップのような、走ってるような
4~5歳くらいの女の子が目に入った。

その子はお父さんらしき男性が重そうな大きな箱を
台車の上に乗せて、腰をかがめてそれを押している
周りをチョコマカとしていた。

あ、きっと、お父さんはこの女の子のプレゼントか
何かを運んでて、自転車とか、何か大きなものが
あの中に入ってて、女の子は嬉しいんだろうなぁ、と
私も思わずニヤッとした。

前の信号が黄色に変わったので、一瞬前に目をやり
ブレーキに足をかけ、またその女の子の方を見た。

箱の側面を見たら、中に何が入っているかわかると
思ったので、車を止めてしっかりとみてみた。
その箱には運送会社のロゴが入っているだけで
思ったよりも小さな箱だった。
あの中に自転車は入らないな、と思った。

そして、その男性がその運送会社の制服を着ている
若いお兄ちゃんだと気づいて、アレ?!と思った。
父親じゃないや、だとしたらあの子の誰なんだろう?と
思った時にまた気づいた。

あの子がいない。

さっき、視界の隅で嬉しそうにはしゃいでいる女の子を
確かに見た、と思った、のに。
自転車が入っているはずの箱は全然小さくて、お父さんだった
はずの人は運送会社のお兄ちゃんで、そして彼女はいない。

ウキウキした気持ちがスーーーッと消えていった。




スポンサーサイト